
先日、ネットショップを運営する方から広告のお問合せを受けました。その方が言うには、「ショップにアクセスしてもらうには、まずショップの名前を知ってもらわないといけないと思うので、雑誌に広告を出すことを考えている」とのこと。
「まず知名度アップありき」という考えに、私は疑問を持ちました。なぜなら、その方は実店舗は持たずネットショップだけで販売活動を行っているのです。消費者が「買う前からショップの名前を知っている」という状態を作って商品の購入を促すのは、大企業がマス広告を使って行う販促の考え方です。小さなネットショップがそんな考えを持つ必要はありません。実際、ネットショップで月間1億円を売り上げているカリスマショップがありますが、その名前を言ってもおそらく99%の人は知らないでしょう。ネットショップの決め手は有名かどうかではないのです。
成功しているネットショップは、「マス」ではなく「個」に対して働きかけています。たとえば、リスティング広告などを駆使して、商品を探している「潜在客」を確実にショップに誘導しているのです。誘導したユーザーが商品を買ってくれたら支払条件などを分かりやすく告知し、出荷の情報をきちんとメールで知らせ、質問やクレームには誠実に対応します。さらには一度購入してくれた顧客に定期的に情報提供するなど、関係を切らないようにも気を配っています。
見込み度の高い新規顧客をリスティングなどで集め、顧客対応業務でリピートを促す。サービスのクオリティではネットショップが大企業に勝つこともできるのですから、注力するならその部分ではないでしょうか。小さなネットショップが大企業的な発想でマス広告を利用する必要はありません。業態が違えば広告手段も違うと考えるべきでしょう。
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